十数年も前、娘から ある大手製薬メーカーの下痢、食あたり、むし歯痛薬の成分について聞いたことがあった。
その薬の主成分が、木タールから製造されるクレオソート。
木クレオソートは、1832年ドイツ人のカールライヘンバッハにより開発され、食肉保存用の殺菌剤として使用された後、外用消毒剤として人体に用いられた。
肉や魚肉を保存するために木を加熱して、その蒸気を使用した燻製や竹酢液の匂いとほぼ同じなのは、この為なのある。
1999年9月12日、医薬品・治療研究会(代表・別府宏圀)と医薬ビジランスセンターJIP(代表・浜六郎)は、民間の医薬品監視機関である薬害オンブズパースン会議の委託による共同研究を行い、『この薬の有効性及び安全性(危険性)の評価に関する研究』を発表しました。
「クレオソートは、解毒剤がない劇薬のため、細胞や神経を傷害する高濃度の腐食性があり、血液障害、腎障害、がんの発症リスクを高める薬剤とされる。ただしは、腸液の分泌抑制・吸収促進、腸の蠕動抑制などによって下痢を止める作用はあるが、殺菌効果は無い。」と。
製造販売元は安全性を訴えていますので、この決着は未だついておらず、もちろん現在も販売されている有名なお薬です。
ただ、発ガン性についてのIARCという国際機関の分類は、「グループ2A:おそらく発がん性がある。」でした。
服用の注意を促す添付文書には、
①劇薬成分が含まれているので,用法用量を必ず守る。
②5才未満は禁忌。
③小児には喉につかえないように注意し、保護者の指導監督で服用する。
④効能以外の目的には絶対に使用しない。
⑤水または白湯で服用する。
⑥他の止瀉剤との併用は絶対しない。
師走に入り、飲み会が多くなる季節。
翌朝には、JIYUTEI のオーガニックグラノーラで腸活をオススメします。
健康は選ぶ時代です。
本日もご来店頂きましてありがとうございました。
JIYUTEI 店主
クレオソート のこと
2016年12月2日