[イオン交換膜<溶解<逆浸透膜<天日塩 又は平釜で煮詰めただけの塩]
(この順番は、自然塩に遠くミネラルバランスが悪かったり少ない順番に並んでいます。)
●イオン交換膜(塩分が約18%まで濃縮される)は、食卓塩が代表格。
不純物と一緒にミネラルもなくなり、純度99%の塩化ナトリウムが出来上がります。
工業用(苛性ソーダ等の原料)の塩です。
●溶解とは、海水で溶かして煮る工程の塩です。
その内容はまちまちで、イオン交換膜で濃縮、立釜(真空蒸発缶)で作った塩を再度海水で煮たり、海外の塩化ナトリウム97%の天日塩を海水で煮たり、岩塩を海水で煮たりと様々です。マグネシウムが足りないので加えている事も多く、何処の国のにがりなのか不透明で製法が分かりずらいのが特徴です。
●逆浸透膜とは、海水から真水をつくるときに出る濃い海水(塩分約6%)を利用するもので、半透膜を使い海水中の淡水と海水を分けていき、濃縮海水を作ります。
装置を使って大量に出来るのも特徴ですが、安価にでき 意外に自然塩ぽく出来上がります。
が、やはり自然に濃縮されていませんのでミネラルバランスは崩れている可能性は否めません。
●天日塩 又は 平釜で煮詰めただけの塩は、その名の通りです。
天日塩は、日本では屋内のビニールハウス内で干します。
それを結晶化させ、脱水してにがり量を調整します。
ただとことん煮詰めてから脱水でにがり量を調整するのは、平釜製法の塩。
脱水せずに干して乾燥させる方法の塩もあります。
【工程】
お塩ができるまでには大きく分けて5つの工程があります。
それを16の工程用語で表示したのが以下です。
1. 濃い塩水を作る工程:イオン膜、逆浸透膜、溶解、浸潰
2. 濃い塩水を作る工程+塩を結晶させる工程:天日
3. 塩を結晶させる工程:平釜、立釜、噴霧乾燥、加熱ドラム
4. 塩の品質、性状を整える工程:乾燥、粉砕、焼成、混合、洗浄、造粒
5. 岩塩や湖塩を掘りだす工程:採掘
平釜と立釜って縦と横よね~って思われますが、全く違いますよ。
平釜は、開放釜で煮詰める事を指しますが、立釜は真空式や加圧式など密閉した釜や缶で蒸気加熱する方法。大量生産が可能です。
噴霧乾燥と加熱ドラムの違いは、塩水を霧状に噴霧して水分を蒸発させるのが噴霧乾燥方法で、加熱ドラムは海水を加熱ドラムに吹き付けて乾燥させる方法です。
工法も様々な塩ですが、要は天候や時間を気にせず出来るのは、機械的に大量に安価に出来ます。
2015年4月より厚生労働省は、日本人のナトリウム(食塩相当量)の目標量を男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満に変更しました。
昔の日本人は、重労働の際に口いっぱいに塩を頬張りました。
現在の塩を重労働の際に頬張ったら・・・・・どうなるでしょうね~~💦
健康は選ぶ時代です。
JIYUTEI は、昔ながらの煮詰めるだけの塩。
多段階式平釜工法の喜界島の塩です。
本日も ご来店くださいまして ありがとうございました。
JIYUTEI 店主
2)塩のおかげ のこと
2017年5月6日