ポストハーベストを浴びた農作物ですが、入国の際に『検疫』というものが待ち構えています。
検疫(けんえき)とは、特定の国や施設に出入りする人、輸出入される動物や植物及び食品や飼料等、その他、生物を原材料とする物品や生物が含まれる可能性のある土壌・岩石等を一定期間隔離した状況に置いて、伝染病の病原体などに汚染されているか否かを確認、検査することである。(Wikipediaよりお借りしました。)
日本での検疫で、一匹でも虫が見つかると、殺菌力の高い シアン化水素(青酸ガス)や臭化メチル(リン化アルミニウム剤)によってくん蒸されます。
《輸入検査での消毒方法と消毒期間》
(1)
苗木、穂木、切花にカイガラムシ、アザミウマなどが発見された場合は、青酸ガスで30分間くん蒸。その他の害虫が発見された場合は、臭化メチルで2時間くん蒸。
(2)
種子にゾウムシやメイガなどが発見された場合は、臭化メチルで3時間または6時間くん蒸、または燐化アルミニウムで5~7日間くん蒸。麦角、菌核、土粒が混入している場合は、技術的に除去が可能な状態であれば、選別。
(3)
果実、野菜にカイガラムシやアザミウマなどが発見された場合は、青酸ガスで30分間くん蒸。その他の害虫が発見された場合は、臭化メチルで3時間くん蒸。
(4)
穀類、豆類、乾燥牧草などに害虫が発見された場合は、臭化メチルで24時間~72時間くん蒸、燐化アルミニウムで5~9日間くん蒸、または二酸化炭素で10~21日間くん蒸。病原菌の場合は、指定された工場で熱処理などの加工消毒。
(5)
木材にキクイムシなどの害虫が発見された場合は、臭化メチルで24時間~72時間天幕くん蒸、または水中に30日間浸漬。
(6)
これらの処理に必要な時間のほかに、消毒の準備作業、くん蒸剤を用いた場合には消毒後のガス除去のための時間が必要です。
(東京植物検疫協会よりお借りしました。)
かんきつ類やりんごなどの果樹苗木や穂木、サツマイモやジャガイモの生茎、生塊根、生塊茎は全量検査を行いますが、これ以外の植物は全て抽出検査だそうです。
輸入農作物のくん蒸割合はおおよそ、果物90%、豆類70%、野菜30%。
虫食いのない果物や野菜の理由が分かった気がしますね(゚o゚;;💦
特に、野菜や果物のジュースやスムージー🍹は、ポストハーベストとくん蒸のデメリットをお忘れなく。
国内産 無農薬・無化成肥料栽培の果物は、とても希少な物です。
JIYUTEI では、今が旬のフルーツパパイヤをお薦めします。
本日も ご来店頂きまして ありがとうございました。😊
JIYUTEI 店主
3 ポストハーベストとくん蒸 のこと
2016年12月24日